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東京都まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ・食育インストラクターの大内 優紀枝です。
まつのでは本年6月より月1回、社内勉強会としてJAあいち経済連の『品目講習会』を開催しています。6月の『大葉』、7月の『冬瓜』に続き、8月のテーマは『ハーブ』。
講師はJAあいち経済連 河村信吾さん。
社内からは仕入れ担当の商品部のほか、出荷部門や営業部門など、部署横断で社員が参加。全国のまつの特派員『まつのベジフルサポーター』からは、私が代表して参加しました。
施設園芸が盛んな愛知では、1997年に豊橋温室園芸農業協同組合のハーブ部会が、翌1998年には東三温室園芸農業協同組合にも部会が設立され、20年近くハーブ栽培に取り組まれています。
まつのがお世話になっている東三温室園芸農協で栽培されている品目は20種類以上。
スイートバジル、イタリアンパセリ、チャービル、ダラゴン、ローズマリー、ディル、セイジ、タイム、オレガノ、レモンバーム、スペアミント、ペパーミント、ルッコラ、セルバチコ、マスタードグリーン、コリアンダー、ローリエ、レモングラス、スィートマジョラム、ハーブの花、えごまの葉・・・など。
私も日々のお料理に取り入れているハーブがたくさんあります。
ハーブの栽培条件は多種多様。バジルはインド・熱帯アジア原産、ミントはヨーロッパ南部が発祥など、原産地の気候・土壌によって栽培条件が異なるため、多品目を栽培するには、温度など品種にあった環境をそれぞれに整える必要があります。
また、ハーブには一年草と多年草があり、各サイクルでの植え替え時に一時的に収量が落ちる「端境期」や、病気の発生などで予定量が確保できないといった事態もあります。そうしたときも一年を通じて安定的に出荷できるよう、どこかのハウスで収量が落ちても違うハウスのハーブを確保して、部会に所属する生産者の方々が連携する体制を整えているそうです。
トレードマークの『あいちそだち』は、店頭で見かけたらぜひ手に取って見てほしいのですが、すべての商品にシリアルナンバー(アクセス番号)が付いており、インターネットで検索すると生産者の紹介画面が写真付きで見られます。どんな方々が作ったかを見られる素敵なサイト。トレーサビリティが確立された安心の仕組みですね。
ところで、これらのハーブはなんと!すべて一つ一つ手摘みで収穫されているそうです。
収穫後はゴミなどを取り除いてパック詰めし、計量チェックして出荷。とても手間のかかる作業ですが、日々の管理を怠ることなく「世界一のハーブ産地」を目指して努力を続けています。
バジルやローズマリーなどの香りが強いハーブ類は、作業スタッフの方が事務所に戻ると、何のハーブを扱っていたかすぐわかるほど香りが作業服にも移るそうです。そう言われてみると、少しのバジルでピザを焼いても部屋中バジルの食欲を誘ういい香りがしますよね。何だか想像していたら、今日はバジルたっぷりのピザが食べたくなりました。
そんな産地の担い手は、驚くことに若い方々ばかり。講習会に参加くださったハーブ部部長の武田裕作さん、副部長の白井昭伸さん、理事の白井大さんは30代。若くて意欲的な生産者の方々が産地を支えているのはとても心強いですね。
品種によって収穫が伸びる時期と、注文が増える需要期にズレがあるなどの課題もあるとのこと。ちなみにバジルは今、収穫のピークを迎えております。夏野菜のトマトとバジルのお料理など、ぜひいかがでしょうか。
今回の講座では、ハーブウォーターとハーブオイルを社内で準備して試食しました。ハーブウォーターはタイム、ミント、ローズマリーの3種類を使用。
ハーブオイルは左から「スィートバジル、タイム、ダラゴン」「ローズマリー、鷹の爪、にんにく」「ペパーミント、レモン」。
どれもが香り高く、瓶の蓋を開けた途端に部屋中に香りが広がり、私も美味しくいただきました。食べて良し、飾って良し、ハーブの力はまだまだ底知れません!勉強会に参加して、ハーブの魅力を改めて実感しています。
東京都のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエ・食育インストラクターの大内優紀枝でした。