甘い香りが漂い、たくさんのいちごが実っていました。こちらではあまクイーン、紅クイーンを同じハウスで栽培しており、どのような特徴の違いがあるのかを比較して見ることができました。「あまクイーンは低温に多少弱く、紅クイーンは低温に比較的強い特徴があるんです」と山本さん。観察してみると少しづつ成長の違いを見ることができました。

こちらは紅クイーンを栽培しているハウスです。上部から紫外線を当て、畝には白いシートを張り、生育の違いを見る実験も行われていました。葉ダニを予防する効果もあるのだとか。

ふと見ると、かわいいみつばち発見！西洋みつばちを使って受粉を行っています。

紅クイーンの濃紅色が美しい。

あまクイーンのハウスにも西洋みつばちが飛び交い、綺麗な実をつけていました。夜になるとハウスには照明がつき、いちごに昼間だと勘違いさせるなど、さまざまな生育に関する実験が行われているそうです。

今回お話を伺った中で「あまクイーン、紅クイーンはわが子のようです」と長年兵庫県の新品種いちごの育成に携わってきた山本さんのお言葉がとても印象的でした。

いただいたあまクイーンと紅クイーンを早速食べ比べ。

食べてみるとしっかりとした歯ざわりとボリューム感があり、甘味、酸味が絶妙なバランスのいちごです。果肉の色も濃紅に近くとてもきれいです。

デザートにもしてみました。

＜あまクイーンの自家製リコッタチーズ添え＞

あまクイーンと少しレモンを利かしたリコッタチーズを合わせデザート風に。ソースもあまクイーンを

ピューレにしたものにしました。糖度の高いあまクイーンとリコッタチーズの酸味が良く合います。

＜紅クイーンのシュークリーム＞

甘味と酸味のバランスが良く、果肉もしっかりとしている紅クイーンをシュークリームにしてみました。カスタードと生クリームのダブルクリームと紅クイーンの相性も良く仕上がりました。