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初めまして。今月から兵庫県のまつのベジフルサポーターになりました野菜ソムリエの河内郁子です。よろしくお願いします。
兵庫県は、北は日本海から南は瀬戸内海に面し高原、平野島々、山間部から都市部に広く豊かな地形にとんだ県です。かつて摂津、播磨、但馬、丹波淡路の5つの国に分かれていて「兵庫ごこく」と言われていました。それぞれ個性豊かな地域であり、現在も地域性を活かした様々な農産物が作られています。
さて、今回ご紹介するのは美味しい秋茄子兵庫県加東市の特産品「たきのなす」です。
みなさん、茄子といえば夏野菜のイメージが強いと思いますが、実は茄子の美味しい旬は「秋」。茄子の栽培には「日照と水」が欠かせませんが、その一方で高温、低温には弱く、気温と日照のバランスが大切。そのため、秋の9月頃が最も安定する時期なのです。昼間の残暑と朝晩の冷え込みによって昼夜の寒暖差が大きくなり、茄子は夜に休息し、体力を増すことで日中の生育も良くなります。夏の間は枝や葉っぱが成長するために栄養を使いますが、秋には実が養分を蓄えて引き締まりよい味に。秋茄子が美味しい理由はこんなところにあったのですね。
兵庫県加東市の特産品「たきのなす」は昭和52年に滝野地区で転作の一環で生産が始まったそうです。先日、「たきのなす」の生産者さんから送っていただきました。箱を開けてびっくり。なんて綺麗な茄子なんでしょう!
ツヤツヤしてピンッとした皮の張り。綺麗な茄子紺色!今まで見てきた中で最高の茄子。「たきのなす」は皮が柔らかく、果肉も緻密で甘味があり、煮ても焼いても崩れにくいのが特徴です。品質を競う「たきのなす共進会」というものが開催され品質の向上にもつながっているようですよ。
それにしても綺麗な「たきのなす」にはうっとり。早速、切ってみると、またまたビックリ。
この果肉のきめ細やかさ、そしてとってもジューシーな水分が出てきました。早速生で一口!何て柔らかく灰汁もないんでしょう。そして甘味がある!早く「たきのなす」をたのしまなくてはということで、いろいろと作ってみました。
まずはシンプルに焼きなす。トロトロとした食感と甘味最高です!なすをまず味わうにはシンプルな調理で。
続いては、こちらもシンプルな揚げ浸し。油でさっと揚げて、出汁に入れてすぐ冷やす!冷やすことで味がぐっと入りますね。これも皮は柔らかくジューシー美味しい!
次はちょっと秋らしい盛り付けで、鶏のミンチを挟んで煮物に出汁のきいた餡をかけてみました。こちらも柔らかく仕上がりました。
こちらは、軽く浅漬けにして酢飯をクルリ。自家製の生姜の甘酢漬けと大葉をのせて、灰汁の少ない「たきのなす」は浅漬けにしても良い味に仕上がります。
こちらは甘酢炒め。餡でとじて、揚げても崩れず、とろみもあり最高!梅ジュースを甘味に入れると爽やかな仕上がりになります。
本当に美味しい秋の「たきのなす」煮ても焼いても揚げてもどれをとっても最高でした。地元では焼きなすや田楽などで食べられているそうです。みなさんもぜひ美味しい秋茄子を色々なお料理で味わってみてくださいね。
先日イベント参加の際「ひょうごの野菜」ブースに立ち寄ると…
ありました!「たきのなす」県の農産園芸課の方にお聞きしたところ「たきのなす」はまだまだシーズンで、10月いっぱいはあるそうです。初秋の「たきのなす」。まだまだ美味しさを届けてくれそうです。兵庫県には美味しい農産物がたくさん。これからいろいろご紹介ができるのが本当に楽しみです。
兵庫県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエの河内郁子でした。