兵庫県丹波市の農家民宿「おかだ」さん。土作りからこだわり、有機栽培で育てた、採れたて野菜のお料理が味わえる、農家さんが営む民宿です。
民宿を始められたきっかけは、オーナーのご友人が遊びに来られた時に、はなれを宿泊場所として提供し、自家製野菜の料理をお出ししていたら、口コミで評判が広がり、いつのまにか、大人気に(笑) 農繁期には農作業がメインになるため、営業されていない日もあるので、なかなか予約の取れないお宿なんですよ。
到着時間が遅かったので、すぐに夕食が始まりました。奥様のお心づくしの料理が並びます。メニューをご紹介しますね。
かぼちゃ、バジル、つばす(ブリ幼魚)ソテー
パプリカと但馬牛の炒めもの
ベビーリーフと柿のサラダ
小梅のお酢と砂糖漬け
ずいきの煮物
さといもと厚揚げの煮物
なすの田楽
白菜とほたてのおひたし
春菊とえのきの和え物
お肉や魚以外はすべて自家栽培のもの。どのお料理も、ほっこりとあたたかく、野菜の味が鮮明に感じられました。写真中央の赤紫色は、ずいきの煮物。ずいきは自分で料理したことがなく、でも食べるのは大好きです(笑) お酢と砂糖だけで漬けたという小梅も、素朴だけれど、とても印象に残りました。
夕食後、お風呂から上がったら、ぶどうを用意してくださっていました。「藤稔(ふじみのり)」という品種で、こちらももちろん自家栽培です。皮がしっかりしていて、種もありますが、大ぶりで、ものすごく甘い!皮も種も、ありのままで(笑)育てられた、「藤稔(ふじみのり)」には、力強い生命力を感じました。お肉や魚だけでなく、野菜や果物も「いのち」をいただくのだ、という感覚をもつことは、とても大切なことですね。
その後、お部屋へ。親戚のおうちに遊びにきたような、ゆったりくつろげる落ち着いた和室で、ふかふかのおふとんにくるまって、ぐっすりと眠りました。
一夜明けて、農家の朝ごはん。実は私は、健康法のひとつとして、「朝ごはんを食べない」派なのですが、この日はありがたくいただくことに。「朝ごはんを食べない」というと、かなり気の毒な目で見られるのですが、胃腸を休ませて、消化にかかる労力を、カラダの傷ついた細胞の修復に使い、病気を予防する、というもので、カラダの免疫力をアップさせて、アンチエイジングにも役立つのですよ。それが私の健康法なのですが、朝ごはん抜きは、賛否両論アリ!何がよくて何がよくないか、は、個人のカラダによっても違うので、また機会があれば、お話させていただくことにしましょう。
さて、「おかだ」さんちの朝ごはん。具がたっぷり入ったお味噌汁。ごはんは古代米をブレンドした、自家栽培のコシヒカリ。久しぶりに、ほんとうに久しぶりに(笑) 日本の正しい朝ごはんをいただきました。
出発前に、畑を案内していただきました。大きな葉っぱは、昨日の夕食に登場したずいきです。芋茎、と書き、さといもの茎(葉柄)を食べているんですよ。同じく夕食のメニューにあったさといもは、この下に埋まっています。さといものぬめりは、たんぱく質と炭水化物が結合した、ガラクタンという成分で、ビタミンB群や、たんぱく質が豊富に含まれています。さといものカリウム含有量は、イモ類の中でも、群を抜いて多いのが特長。カリウムには、血中のナトリウムを排出して、血圧を下げる効果が期待できます。血圧が気になるかたには、積極的に取り入れていただきたい食材のひとつです。
ランチタイムは、農家レストランとして利用可能。前日までに事前予約が必要なので、ご利用の場合はご注意くださいね。「農家民宿おかだ」さんでは、年間130種類以上の農作物を栽培。宿泊のオプションで、農業体験や手作りピザ体験など、アクティビティが用意されているので、お子さんと一緒に楽しめそうですね。親戚のおうちに遊びに来たような、気取らないおもてなしが心地よく、ほっこりできるお宿です。
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農家民宿おかだ
ちなみに、ブルー・ツーリズムという言葉もあるんですよ。島や沿海部の漁村などに滞在して、さまざまな漁業体験ができる「漁村滞在型余暇活動」のことで、こちらは国土交通省と水産庁が推進しているプロジェクトです。グリーンもブルーも(笑) お子様と一緒に、ぜひ体験してみられてはいかがでしょうか?
ベジフルサポーター
野菜ソムリエ・坂田理恵でした。