- 03-5753-3728 受付時間 10:00~17:00
千葉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの栗原美由紀です。
今年も残すところあとわずか。何かと忙しくなってしまう12月は、心身ともにお疲れ気味ではないでしょうか。そんな時、心温まる農園レストランでほっこりした時間を過ごしてみませんか。
千葉市の北西部に位置する花見川区にある「タンジョウファームキッチン」。畑の真ん中にあり、すぐ隣のタンジョウ農場で育った採れたて野菜をふんだんに使った料理が楽しめます。
タンジョウ農場では、20年前から当時としては珍しい野菜を生産していて、都内のレストランに出荷していいました。自分たちが作る野菜をお客様に知ってもらい、簡単で美味しい食べ方を提案していきたいという思いから、5年前に「タンジョウファームキッチン」をオープン。今の時期は葉物野菜が多いそうですが、年間200種類の野菜を生産。この日は雲ひとつない青空が広がっていて、畑の野菜がきらきらと輝いていました。
タンジョウ農場では、元気な野菜を育てるのに欠かせない土作りにこだわっています。土作りのために、自然の野草を餌にする牛を育てています。
野草には牛の成長に欠かせないビタミンやミネラルが多く含まれていて、この野草をお腹いっぱい食べた牛は健康に育ちます。そんな牛糞堆肥の栄養たっぷりの土で育った野菜は、元気で味が濃く、香り豊かな野菜になります。
芽キャベツも鈴なりです。
カーボロネロは今話題の黒キャベツ。ケールよりも甘みがあるイタリア野菜です。
ケールとカーボロネロの交配種の「ゴズィラーナ」はカーボロネロよりも葉が幅広で丸みがあり、少し柔らかいです。
それでは、タンジョウ農場で育った野菜をふんだんに使った「タンジョウファームキッチン」の絶品旬野菜ランチをご紹介します。
黄色い壁の一軒家は、避暑地に来たような雰囲気が漂っています。中に入ると太陽の日差したっぷりの暖かい空間が広が理、入り口にはタンジョウ農場の採れたての野菜が並んでいます。
こちらはタンジョウ農場統括マネージャーの岩山雅子さん。
優しい笑顔がとても素敵で、店全体がゆったりとした癒しの空間になっているのは岩山さんのお人柄でしょうね。平日は友人同士、週末は家族連れ、と赤ちゃんから高齢の方まで年代問わず食事を楽しまれているそう。岩山さんは「農場の採れたて野菜を食べて、少しでも幸せを感じてもらえたら」と笑顔で語ります。
かごの中にはランチに使われている採れたて野菜がたっぷり!使う野菜は毎日変わるので、岩山さんはこのようにお客様のテーブルを回って、丁寧にその日の野菜を説明します。この日は福井県の幻の里芋「大野芋」をはじめ、6種のさつまいも、オータムポエム、紫白菜、自家製ハーブなどがありました。
店内を見渡すとひときわ温かく落ち着いたスペースを発見。こちらはカウンター席。
岩山さんたっての希望で作られた空間で、一人で来てもゆっくり過ごせるようにとのこと。ここにも岩山さんの優しさが感じられます。
それでは人気の「旬の野菜プレート」をご紹介します。
左手前は、秋採れとうもろこしと赤米入りご飯。大多喜産のつやつやの新米と秋採れとうもろこしの甘さが魅力です。右上のお皿には…
右からブルーベリー酢と蜂蜜のドレッシングのかかった30種類の野菜から選りすぐりのサラダ。ブルーベリー酢の酸味と蜂蜜の甘さがふわっとサラダを包んでいて、とてもフルーティです。その隣りは大根マリネ柿入りいろいろ葉っぱサラダ。こちらも甘酸っぱいマリネと柿がよく合います。その左には小松菜となばなの一種「冬華」、べか菜と油揚げのおひたし。優しい味で思わず笑顔になります。一番左はキャベツとパプリカのグリル。採れたてで新鮮ならではのみずみずしさと香ばしさがたまりません。
こちらはアンデスレッドとブロッコリー、オータムポエムの明太チーズソース和え。
冷めてもねっとりした食感と旨みが口に広がるアンデスレッドと歯ごたえのあるブロッコリーがクリームチーズとよく合います。
こちらは季節の根菜たっぷり黒大根とさつまいもの入った豚汁。
野菜と豚肉、それぞれの旨味が一体となってひと口飲むごとにお腹にも心にも優しくしみわたります。さつまいもの甘味もアクセントに。
こちらの「旬の野菜カレープレート」は、グリーンカレーとキーマカレーのどちらかを選びます。
黒大根とパプリカの入ったグリーンカレーに3品の小鉢付き。ご飯はもちろん秋採れとうもろこしご飯。小鉢の右はかぶのグラタンサーモン添え。
旬のかぶの柔らかい食感が濃厚で香ばしいチーズとよく合い、ボリュームのある一品に。
自家製の小麦粉を使ったデザートも人気です。こちらはゆずのシフォンケーキ。
きめ細かでふわふわの生地にゆずの風味が感じられる爽やかなシフォンケーキです。続いて紫芋と黒糖のパウンドケーキ。
コクのある黒糖のしっとりしたパウンドケーキは、紫色がとても綺麗です。最後にさつまいもとキウイジャムの焼きチーズケーキ。さつまいもとキウイジャムの組み合わせが斬新!一度食べたら忘れられない美味しさです。
こちらは自家製ブルーベリー酢のソーダ割り。
さっぱりとしていて濃厚な味わいのケーキにぴったりです。
どのお料理も自家栽培の野菜がたっぷり!そして、やさしい味つけで素材の味を引き立たせているので、最後まで飽きることなく満足できます。
「野菜は自然が育ててくれますが、自然は恵みもあれば、厳しいときもあります。たくさんの野菜を育てることで、厳しいときでもお客様に野菜を提供できます。千葉の土地柄、真冬でも野菜が育つことに感謝しています」と岩山さん。野菜作りの大変さとお店に対する強い思いが伝わってきました。
地元に愛される隠れ家的農園レストラン「タンジョウファームキッチン」、これからも季節の採れたて野菜たっぷりの素敵な料理で幸せを届けてくれることでしょう。
千葉県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの栗原美由紀でした。