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埼玉県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの柴田妙子です。
アフリカ大陸の北西に位置するモロッコは、北は地中海、西は大西洋に面し、国の中央にはアトラス山脈、南にはサハラ砂漠が広っています。遊牧民のベルベル族の文化にアラブ、ヨーロッパなどの様々な文化が混じり合って独自の食文化が培われているので、野菜、肉、魚など食材同士の組み合わせがさまざまなのが特徴です。土壌が豊かで野菜や果物が豊富な上、地中海や大西洋の海の恵みも豊かで食材に恵まれています。
クミン、ブラックペッパー、ジンジャーパウダー、ターメリック、サフラン、シナモン、アニスなどのスパイスが素材の味を生かし、独特の味を作り上げています。レンズ豆やインゲン豆、クリーンピースや蚕豆など、豆類も多く使います。
モロッコ料理の代表と言えばタジン。
野菜たっぷり、水をほとんど使わず具材が持つ水分を利用して、タジン鍋で煮込みます。とんがり屋根のような変わった鍋の形が、じっくりと煮込むことで素材の味を生かします。野菜や肉、魚の旨みをたっぷりと吸収するクスクスという細かい豆のようなパスタもモロッコ料理の代表です。各料理にオリーブオイルは不可欠、調味料はほとんど使わずスパイスとハーブのみです。
今回は、異国情緒満点のステキなお店「モロッコ料理レストランLA FETE(ラ・フェッテ)」に伺いました。
オーナーシェフはマルキ・サイッドさん。モロッコのマルケッシュ出身で、少年の頃から料理人になりたいと考えていたそうです。フランスでの修業を経て1992年、26年前に来日されました。
優しい笑顔のマルキ・サイッドさんは、母国モロッコの食材の豊かさを懐かしそうに話してくださいました。「野菜はふんだんにあります。日本とほとんど同じ、何でもあります。モロッコインゲンも、もちろん!モロッコにないのは白菜くらいかな?果物もたくさん採れます。主食は主にパンです。ホブスやピタパンなどいろいろなパンがたくさん…もちろんフランスパンもね。だからパン屋さんは町中にたくさんあります。
料理にはスパイスをたくさん使いますが、みんなモロッコから取り寄せています。日本にはないものばかりですから。皆さんが家庭で作ろうとしても同じ味にはならないよ…何をどう使うかは、ひ・み・つ…(笑)モロッコでは野菜、肉、魚のタジン鍋を家族で囲んで食べます。大人も子どもも一緒にね!だから味が優しいでしょう。
ブームになった塩レモンもモロッコが元祖ですよ!トルコのケバブもモロッコがルーツ。肉と野菜の串焼きで、トルコのとは違いますがね」
メニューには、牛肉、チキン、魚介、ミートボール、たまご、季節のトマトソースなど、たっぷりと野菜を組み合わせたタジン鍋(実はタジン鍋のあの形にはとても興味がありました)クスクスの料理など、7品をチョイス!
ナスとトマトの煮込み「ザロック」
長時間かけて煮込んだナスとトマト。ブルスケッタのようにパンのせていただくのがオススメです。
スープ
柔らかくこってりした深みのあるスープ、モロッコ独特の味と香り。
クスクス
野菜の旨みと甘みがクスクスにしみて、ほっこり。野菜の美味しさが際だちます。
アボカドサラダ
アボカドの大きいこと!シェフの太っ腹さが伺える大満足サラダです。
魚介のタジン鍋
キャベツの甘さにびっくり!魚介との組み合わせに何とも言えない滋味が溢れています。
ラムチョップ
ラムの旨みがぎゅっと閉じ込められて…。付け合わせのフライドポテトもひと味違います。
クラフィス(セロリの炒め物)
セロリは葉も細かく切って炒めてありますが、スパイスもたっぷり使っているようです。日本風に言えば、高菜の油炒めですかね。
お近くの方、興味のある方、一度は召し上がってみてください。野菜をふんだんに摂れるのが何より!肉や魚介との組み合わせも見逃せません!
モロッコ料理 LA FETE(ラ・フェッテ)
〒354-0042
埼玉県入間郡三芳町みよし台11-12 美乃里ハイツ101号
予約 問い合わせ TEL 049-257-0202
東武東上線「みずほ台」西口下車 直進徒歩7分(駅から692m)
埼玉県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ柴田妙子でした。