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神奈川県まつのベジフルサポーター、アクティブ野菜ソムリエ齊藤倫子です。
平成28年熊本地震突如ふるさと熊本を襲った震度7の激震。先日、地震発生から10日たった熊本へ、市内で暮らす両親のサポートに行きました。4/24〜26の3日間、私が見て感じた現地の状況を報告いたします。
4/24(日)朝9時過ぎ曇り空の阿蘇くまもと空港に到着。
空港内は、天井などの破損により立ち入り禁止の場所が多くトイレも一部のみ使用可。水道水が濁っているため、手洗い後の消毒をするよう消毒液を設置されたコーナーがありました。避難所でのノロウイルス集団感染のニュースもあり注意喚起している様子。飛行機の発着などは大きな混乱もなくほぼ予定通りでした。
空港〜市内中心部(交通センター)までバスで移動。途中の道路の渋滞は無し。青いビニールシートがかけられた家多数。車中から見る畑やハウスなどの被害は確認できず。ゴミの収集が追いつかないのか道路脇に積まれた破損物やゴミが多く目につきました。災害ボランティアの受付が始まり、交通センター前の広場には多くの若者が集まっていました。
交通センター前から市内で一番の繁華街(下通り商店街)を歩き、タクシーで実家まで移動。商店街は人通りが少なく営業しているお店は2割以下。
店先で紙おむつや粉ミルクを無料で提供しているお店もありました。
下通り商店街で唯一開いていた食料品店明るさと美しく陳列された野菜果物に驚き、そして、心が和みました。
タクシーで実家に向かう車中から、熊本城の石垣の崩落現場や傾いたビル、1階が潰れたマンション壁や窓ガラスが割れた建物などを目の当たりにして、予想以上に大きな被害にショックを受けました。特に、熊本のシンボルの熊本城の痛々しい惨状はあまりにも辛く観光面での影響だけではなく復興に向けた被災者の心の支えのためにも1日も早い再建への取り組みが必要だと感じました。実家近所のスーパーや直売所は一部営業のみで屋外にテントを張り販売。野菜果物はありますが、品物は少なく肉や魚はほとんど無い状態でした。
翌日は菊池市へ両親を連れていく用事があり、途中開いていた直売所に立ち寄りました。熊本市内とは異なり野菜果物も種類多く、特に出始めのスイカ(小玉)が沢山販売されていました。地震で傷ついたスイカが一玉800〜1000円。中身は食べ頃で甘くて瑞々しくてとても美味しかったです。
スイカは「くまもとの赤」としてトマトと並び熊本県が力を入れている青果物です。傷ついたスイカは贈答用にはできないかもしれませんが、地震で傷ついたスイカだからこそ買おうという心理になる人もいるのではないかと思いました。25日の地元の新聞に、熊本宇城市の選果場が被災して出荷できず、ナスが大量廃棄されたと載っていました。テレビの画面には、青い帯で「熊本地震 余震に警戒」の文字と避難所や給水所の情報が常にどのチャンネルでも流れていました。避難所や市役所や学校や公園などに給水所が設けられていました。実家は幸い被害も少なくライフラインも復旧していましたが、蛇口から出る水は少し濁っていて飲料水にはできない状態でした。
国道沿いも市内中心部も飲食店は営業している所が少なく、店舗が被害にあったところもあれば、水道の水質の安全が確認できるまでは再開できないといった貼り紙をしているところもありました。自衛隊の災害派遣の車両や全国各地からの災害支援の車両をよく見かけました。北海道帯広からの災害派遣部隊。
福岡からの災害支援車両の列。
そして、沢山のボランティアの方達も。
多くの方たちに支えられていることが今後の復旧、復興に向けた支えとなり被災地で暮らす方々にとって励みとなることを肌で感じました。『負けんばい熊本』今も被災地は余震への不安、疲れがたまる中、耐えて頑張っています。ふるさと熊本の復興のために被災地の皆さんの気持ちに寄り添い私も私にできることを長期的にしていきたいと思います。
神奈川県まつのベジフルサポーターアクティブ野菜ソムリエ齊藤倫子