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皆さまこんにちは。兵庫県のまつのベジフルサポーター野菜ソムリエの河内郁子です。
山々の木々も色づき秋の深まりを感じる頃になりましたね。様々な葉物野菜も美味しさが増すこの季節。葉物野菜の中でもお浸しや和え物、炒め物、スープなど和、洋、中どんなお料理にも使いやすい小松菜も美味しい時期になって参りました。
今回は兵庫県加古郡稲美町にて「農業から幸せな生活を発信する」をコンセプトに、小松菜、水菜、ルッコラなど葉物野菜を栽培されている株式会社LEADの都倉貴博さんのハウスを見学させていただきました。
早速ハウスの中に入ると一面に広がる薄緑色の小松菜の絨毯!!何て綺麗なんでしょうー!整然と植えられている小松菜の美しさにはうっとり。
都倉さんは会社員を経て、お祖父様とお祖母様がすでに栽培をされていた小松菜などの畑を引き継ぎ、平成19年より小松菜などの葉物野菜栽培に着手されたとの事。農業は1からのスタートで始めた当初は大変なご苦労をされたそうです。現在ハウスは加古郡稲美町と加古川市に合わせて21棟あり、年間約25tの出荷量を誇ります。
主な品種は夏場は葉柄が強く、柔軟性があり高温でも栽培しやすいなどの特徴がある「ひとみ」冬場は低温での葉柄のいたみや葉の裂果が少なく低温期の栽培にも適している「みなみ」を栽培されています。
小松菜は約4日おきのサイクルで収穫し、各ハウスではそれに合わせた播種を行い安定した供給に努めていらっしゃるとのことでした。
「どうぞ採って食べてみてください」というお言葉に甘えていただいてみるとほんのり甘く、素直な優しい味わい。地元の畜産農家さんからの堆肥を使っての土つ”くりや肥料も100%有機肥料使用。葉の綺麗な薄緑に近い色もコンスタントに潅水をしてあげることでなるそうです。
「何よりも葉物野菜が育ちやすいは環境を作ってあげる事、そして野菜達に負荷をかけず気持ち良く生育できるようにしてあげる事が大切です。」と都倉さんはおっしゃっていました。また、出荷の際にも野菜が本来持っている水分を失わず保持した状態での出荷を心がけており、消費者の皆様にみずみずしい野菜を食べていただけるようにしているそうです。
ご苦労話も少し伺うと、、「夏場はハウス内の気温上昇に対する栽培管理、防虫対策、冬場は寒さでの生育遅れ、昼間のハウスの換気などもう、あげだしたらきりがないです!」と、、美味しい野菜を私達消費者に安定供給していく生産者の方のご苦労は本当に大変で図り知れないものがあるとひしひしと感じるお言葉でした。
都倉さんのハウスには小松菜の他にも水菜、ルッコラなども一緒に栽培されています。愛情たっぷり注がれ育てられた葉物野菜達。どれもスックと素直な美しい立ち姿で静かに収穫の時を待っているかのようでした。
食べると胡麻に似た味のするルッコラ。都倉さんのルッコラは苦味も少なく甘味があり、サラダなどでもりもりいただけます!お肉との相性も良いので焼肉などと一緒に食べるのもおすすめです。
もちろん、ピザやパスタのトッピングにも。
綺麗な赤紫色の赤軸水菜。赤紫色はポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含んでいます。
抗酸化作用の働きで活性酸素などの抑制などの効果が期待できるともいわれていますね。
通常アントシアニンを含む葉物野菜は茹でたりすると色が飛んで緑色に戻ってしまいますが、赤軸水菜は茹でてもほんのり赤紫色が残ります。またお酢などに反応して綺麗な赤紫色が発色しますので浅漬けなどでも楽しめます。
水菜はこれからの寒くなる季節にはピッタリのお鍋に欠かせない葉物野菜の一つです。豚しゃぶ、鰤しゃぶなどにおすすめです。
さぁ、それでは笑顔の素敵な都倉さんから届いた「小松菜」でお料理開始。
ハウスで見た小松菜の美しさに感動した時のままの綺麗な色、そして姿!お料理できるワクワク感でいっぱいです。
<小松菜と人参の胡桃和え>
小松菜は和え物の料理には相性の良い野菜ですね。胡麻和え、白和えなど色々とバリエーションが楽しめます。
今回はじっくり炒った胡桃と白みそで味付けした和え物に。シンプルな和え物にすると小松菜
の美味しさが更に引き立ちます。
<小松菜と湯葉の煮びたし>
小松菜と揚げの煮びたしは小松菜料理の定番です。
今回は湯葉と焼きしめじと合わせた
煮びたしに。針柚子をあしらい仕上げました。
<小松菜たっぷり茶碗蒸し>
卵との相性も良く甘味のある小松菜は茶碗蒸しにはピッタリの材料です。
<小松菜入り信田巻き小松菜餡仕立て>
鶏ミンチに長芋、卵などをつなぎに入れ塩などで調味し茹でた小松菜、人参とお揚げで巻いて出汁で炊いたもの。煮汁に茹でた小松菜を刻みとろみを付け小松菜餡に仕立てました。
<鰆のムニエル小松菜ソース添え>
茹でた小松菜の葉の部分のみを使い軽く炒った松の実、ニンニク、パルメザンチーズとオリーブオイルを
一緒にミキサーにかけ、1番出汁で調整したソースを作り、鰆のムニエルと合わせた1品。
<小松菜じゃこ飯>
刻んだ小松菜とちりめんじゃこを甘辛く炒め、炊き立てのご飯と混ぜ合わせたもの。おにぎりにしても美味しいですよ!御飯のお供にはぴったり。
<小松菜のすり流し>
すり流しとは材料をすり下ろしたりすり潰したりして裏ごしし出汁でのばし塩や醤油で味を付け汁物にしたものです。今回は茹でた小松菜をミキサーでペーストにし裏ごしして出汁でのばし白味噌で調味し葛で軽くとろみをつけて仕上げました。小松菜の優しい甘味が引き立つ汁物になりました。
小松菜づくしのお料理できあがり。
最後は、お鍋メニューにおすすめ”小松菜と豚肉の蒸し鍋”蒸す事で小松菜のうま味、甘味がいっそう引き立つお鍋です。ぜひお試しください。
ほっこり、なごむ、小松菜づくし料理存分に楽しませていただきました!これからますます美味しくなる小松菜!皆様も色々な小松菜料理を楽しんでみてくださいね。
今回ご紹介致しました株式会社LEAD都倉貴博さんの小松菜などの葉物野菜は全国発送可能です。しかし在庫状況により発送出来ない場合もありますのでご確認ください。(地域により発送料は変わります。)
兵庫県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエ 河内郁子でした。