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皆さま こんにちは
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世です。
太さは通常のごぼうの3倍!粘土質の能登・崎山半島の沢野地区で育つごぼうはたくましく強く、太い!
ごぼうにとって過酷な環境で育てられた「沢野ごぼう」は馥郁とした香りで味は見た目の印象とは異なりスジがなく、さくさくとした歯ざわりと食感。
煮るとほくほくととても軟らかい肉質です。今日は能登地方で親しまれている『沢野ごぼう』をご紹介します。
今から約350年前に地区の神主が京都から伝わった3粒の種を栽培したのが始まりとされており大きくて味の良いごぼうの評判は金沢の前田家にも届き、江戸時代には加賀藩の献上品として将軍家にも献上されていました。
この地域で生産されている「能登伝統野菜」とは…
能登の伝統食などに育まれ概ね、30年以上栽培してきた歴史をもつ優れた特徴・品質で能登を代表する野菜をいいます。
不思議なことに「沢野ごぼう」はこの崎山半島の沢野地区でしか育ちません。
この一帯は太古の海底が隆起した土地。特徴ある粘土質の土にはごぼうが育つのに良い栄養がたっぷり含まれていているんですね。
粘土質の土での生産は丁寧に手間をかけてやらなければなりません。
種をまく前によく耕しておかないと普通よりも土が固いですから曲がったり、先端が分かれたりしてしまいます。
肥料の加減も難しいそうで2~3年ごとに輪作しているが山のふもとは水はけが悪く腐ってしまうそうです。
収穫も大変です!
まず粘土質の土を50㎝ほどスコップで掘り下げます。その後、腰とごぼうを縄で結びごぼうが折れないように慎重に引き抜きます。
直径2~3㎝、長さは約90~100㎝
こんなに太くて長いです!
予約があれば営業してくださる
「農家レストラン」で「沢野ごぼう」づくしのお料理をいただきました~
伝統料理の「七日炊き」
7㎝位の長さにぶつ切りした沢野ごぼうを味噌の味付けだけで七日七晩(最近は三日三晩だそうです)かかって炊き上げます。歯ざわりを残しながら、口の中に入れると崩れるほど軟らかく、まるで「さといも」のようです。
伝統料理「叩きごぼう」
沢野ごぼうを洗いアルミホイルで包み囲炉裏で軽く焼き、叩いたものにお醤油を垂らしていただきます。
まだまだたくさんいただきました。
「酢ごぼう」
「沢野ごぼうとみょうがの漬物」
「きんぴら」
スジが無くさくさくとした歯ざわりです。
「沢野ごぼう丼」
ご飯の上に素揚げした沢野ごぼう。細かく切った沢野ごぼうと鶏ももひき肉と木綿豆腐で作った和風の餡をかけ、白ごまと紅しょうがを添えます。沢野ごぼうが香ばしくて軟らかくてとっても美味しい~
沢野ごぼう事業協同組合の谷口籐悦組合長さんと生産者の前田礼子さんは
「体力も使うし作るのも難しいが伝統の沢野ごぼうを守りたい」とおっしゃっていました。
お土産にいただいた「沢野ごぼう茶」
香ばしくてとても飲みやすいです。
今は生産者が数件ほどで美味しい沢野ごぼうが食べたいと自家消費の方が多いそうですが、伝統の沢野ごぼうを絶やさないように頑張っていらっしゃいます。
ほぼ地元の直売所での販売ですがネットで購入することができるそうです。
沢野ごぼうの収穫体験もできるので
ご興味のある方はお問合せしてみてください↓
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世でした。