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皆さま こんにちは
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世です。
『五郎島金時』は ほぼ周年出回っていますが
貯蔵後に出荷される、1、2、3月が
熟度が増して最も美味しい時期と 言われています。
加賀野菜とは
昭和20年以前から栽培され今も金沢近郊で栽培されている伝統野菜で、現在15品目認定されています。
五郎島金時は金沢市の五郎島・粟ヶ崎地区・内灘砂丘で主に栽培されているさつま芋。
五郎島金時部会の作付面積は88ha 県のエコ農家認定を受けた生産者42名で栽培しています。
根菜類は土質の影響が大きいと言われ日本海に面した五郎島は砂丘地で粒の大きさが大きくもなく、小さくもなく乾きもせず、適度に湿りけもあり、水はけが良く、肥料もちの良いちょうど良い砂が芋作りにとっても適しているんです。
その食感の違いは
高系14号の特徴を受け継いだしっとり、ホクホク系で形の良い紡錘型で紅色の外観、甘みの強い肉質です。
苗は部会で統一したウイルスフリーの育苗ハウスで育てたものを5月に手で植えます。
センチュウを減らすための緑肥作付や米ぬかを主体にした有機金沢甘藷専用肥料を使いながら、あまり大きくなく料理しやすい大きさで収量でなく、味に一生懸命こだわって作っています。
灌水も夏場は1時間半~2時間
かわく畑、葉ばかりになる湿る畑で区別して気を付けて行っています。
そして、収穫間際は芋の腐敗や病害の発生を防ぐため、水をかけません。
苗を植えてから130日~150日で収穫できます。
収穫は8月中旬から始まり11月上旬の霜が降りる前に終了します。
12月までは倉庫貯蔵し砂払いして出荷
1月~3月は
13.5℃以下にしない低温貯蔵
4月~6月上旬出荷分は
1,584コンテナ×10
15,840コンテナ入る
キュアリング貯蔵施設で菌の侵入を防ぐ為の処理をします。
芋は泥つきのまま、できるだけ触らず品質を落とさないようコンテナに入れ
芋の中心まで35℃にし、湿度95~100%で72時間おき
顕微鏡でコルク層を確認し、その後13.5℃で保存した物を出荷します。
サイズは3L~4Sまで36もの等階級があり、地元では「S」が最も人気で 小ぶりのサイズを焼き芋にするのが好まれています。
そんな「コボコボ」の五郎島金時を味わうには焼き芋が1番!
焼き芋が甘くなるのはアミラーゼという消化酵素がさつま芋の澱粉を細かく分解して麦芽糖に変えてくれるからなんですがアミラーゼがさつま芋の澱粉によく働いてくれる温度が65℃~75℃くらい。
1時間ほどゆっくり火を入れると甘みが出るのでおすすめです。
コッボコボで香ばしい香りと優しい甘みが口いっぱいに広がります
めった汁(豚汁)に五郎島金時はかかせません
焼き芋にし、つぶしたものを春巻きの皮で 巻きおやつに
さつま芋は寒さに弱いので
13~15℃くらいの日の当たらない場所で保存して下さいね。
我が家では、新聞紙に包みカゴに入れ冷蔵庫の上に置いています。
βーカロテンやでん粉に守られたビタミンC、そしてカリウムや食物繊維なども含んでいるので、高血圧や便秘解消にも効果が期待できます。
「コッボコボ」の五郎島金時、ぜひ一度ご賞味ください。
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世でした。