まつのベジタブルガーデン

香川県取っても取ってもできる「まんば」は万能野菜!

まつのベジフルサポーターレポート

皆様 こんにちは。
香川県まつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
ベジフルビューティセルフアドバイザー
川村 章子です。

昨年はブログをお読み下さり、ありがとうございました。今年もまつのベジフルサポーターとして旬の野菜や、地域特有の野菜などをお伝えしていけたらと存じます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

お正月はおせち料理やお鍋など、大勢で食卓を囲むのはお正月のいいところですね。そこで、冬野菜が大活躍したのではないでしょうか?
香川県民に「地元の冬野菜は?」と尋ねると、恐らく一番に名前があがりそうな野菜。それは「まんば」です。
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県外では「タカナ」と呼ばれる大きな葉っぱのツケ菜の一種ですが、香川県では「まんば(万葉)」、西讃(三豊・観音寺市など)では「ひゃっか(百華または百花)」と呼ばれます。

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それは、一つの株から約80枚もの大きな葉っぱが次々とできることから「万葉」と呼ばれています。

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白菜も同じく80枚程度ありますが、中は葉が小さく、一度に一株採ることを比較すると、まんばは1株でお得感のある野菜ではないでしょうか?
まんばがスーパーに並んでくると「冬がきた」と感じる方が多く、郷土料理の「まんばのけんちゃん」は家庭でよく作られます。
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刻んだまんばと薄揚げや、生産量日本一を誇る金時人参と、豆腐を一緒に炊いたもので、豆腐が雪のように見えることから「ひゃっかの雪花」とも呼ばれます。
「けんちゃん」とは、「けんちん汁」の「けんちん」がなまって「けんちゃん」といわれるそうですが、男の子の名前みたいで、親しみのある料理名ですね。
一般的に「アクが強いので、茹でて一晩置いておく」、「必ず下茹でが必要」と言われます。茹でるとゆで汁が紫色に変わるので、生のままを煮物にすると、煮汁の色がくすんでしまいます。そのため、いったん茹でて、軽く搾って使うのが一般的。
色がくすむ原因は、まんばに含まれるアントシアニンです。しかし、下茹ですると、せっかくの栄養素が流れ出てもったいないですね。

本来「下茹でが必要」といわれた品種は、「讃岐高菜」とよばれるもので、色が濃いのが特徴でした。最近では、県外でもよく作られている「三池高菜」のことなので、昔程アクは出なくなっていますが、おばあちゃんからの言われでは、「まんばは茹でるもの」。その手間が面倒なのと、調理法が「まんばのけんちゃん以外ない」と、消費量、生産量ともに減少しているのが現状です。
しかし、それだけではもったいない!辛みや苦みの深い味を活かしたお料理にアレンジ!
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こちらは餃子。まんばと豚ミンチ肉と薬味でできる簡単な一品です。

色が綺麗なので、スコーンにも練りこんでみたり。
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春雨炒め。

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チヂミ。
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まんばは、和食にも中華にもアレンジできる万能野菜!ぜひ皆さんも、お漬物以外に使ってみてはいかがでしょうか?

2017年も皆様にとって充実した一年になりますように。

アクティブ野菜ソムリエ
ベジフルビューティセルフアドバイザー
川村 章子でした。

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