皆さまはじめまして。石川県のまつのベジフルサポーター  野菜ソムリエプロの本田智世と申します。今月よりベジフルサポーターの 仲間入りをさせていただきました。地元ならではの魅力あふれる 野菜・果物をご紹介したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
 
早春の食卓に欠かせない今が旬の 加賀野菜『二塚からしな』です。

その前に…加賀野菜とは昭和２０年以前より栽培され、現在も主に金沢近郊で栽培されている 伝統野菜のことをいいます。現在は、「加賀れんこん」や「さつまいも」「源助だいこん」など １５品目が認定され、市民の生活にとけこんだ郷土料理として多くの家庭で食されています。

『二塚からしな』はアブラナ科アブラナ属、産地は金沢市二塚地区。出荷時期は１１月上旬～３月下旬。わさびに似たピリリとした辛みと、ツンと鼻をつく香味があり、 無肥料で育てると一層辛みが増すのが特徴でおひたしや漬物にピッタリです。

葉は緑と赤紫が混ざっていて２０～３０㎝くらい。戦前から昭和３０年ごろにかけて田んぼの裏作として広く栽培されていて 冬に育ち早春に収穫されます。現在も生産量は少ないですが二塚地区を中心に栽培されています。

ビタミンA、カルシウム、カリウムが豊富で、辛味成分シニグリンによる食欲増進効果が期待できます。我が家は二塚地区に近く、義父が大好きなので、どうしたらより辛みが出るかいつもいろいろ試していました。
・先に葉を刻み塩でもみサッと熱湯をかけすぐ密閉袋に入れる。
・お湯にくぐらせ刻み塩をして密閉袋に入れ、その袋を振る（笑）など

今回は近江町市場の八百屋さんのおすすめの方法で調理してみました。


【からし菜の漬物】
材料（２人分）
からし菜　１/２束
 塩　　　　少々
①からし菜は水洗いし、砂を落とす。
②沸騰する前（７０～８０℃くらい）のお湯にサッと湯通しする。←熱いのダメねんぞ～！と念をおされました。
③塩をふって揉み、黒い汁が出たらしぼる。
④密封できる袋か容器に入れて冷やす。

すでにツーンと鼻に抜けるような良い香りがします。この辛みはからし菜の繊維を壊すことによって生まれます。

【からし菜入りの餃子】

辛みがなお一層食欲をそそります。

石川県は加賀野菜はもちろん、加賀・白山麓・能登の里山里海など 多彩な食文化と豊かな自然、歴史、伝統、文化があります。３月１４日には、北陸新幹線も開業しました！ぜひ、北陸にいらしてください。

石川県のまつのベジフルサポーター　野菜ソムリエプロの本田智世でした。