<< 前のページへ   次のページへ >>
2012年 2月 24日 (金)

かんきつ王国愛媛の旅〜その(1)〜

by トマトラヴ

愛媛県にあるおちいまばり農協
タオルで有名な今治市と、越智郡上島町からなっています。
(今治は最近、ゆるキャラグランプリ第2位のバリィさんも有名ですね。)

この農協には、くるしましまなみ菊間という3つの選果場があります。

今回お邪魔したのは、しまなみ選果場


今治市内から車で1時間程。

しまなみ海道を走り大三島へ。

訪れた日は、はるみ、せとかの選果が行われていました。
こちらでは、約40〜50人のパートさんが働いています。

まず、島に6ヶ所程ある集荷場から選果場に果実が集められます。
集められた果実は、コンテナごと1階からレーンにのって、2階へと向かいます。




2階に上がるとガタゴトと大きな機械音が響いく大きな選果機が待ち構えています。

上がってきたコンテナは大きな選果機に取り込まれていき、1ケースずつ順番にひっくり返され、果実が一気に台に広がります。



台に広がった果実はレーンに沿って流れ、第一チェック。
パートさんが視覚と触覚で検品作業。
傷や、腐り等の実を除き、更に、触って傷みが無いか等、人の目で確認していきます。

ここではじいた果実は、ジュースなどの加工用に回されるのだそうです。



チェックを抜けた果実はその後ベルトコンベアで奥に流れ、徐々に1列に流れが変わっていきます。

1列に並んで運ばれる先は、糖度センサー。
ここで大きさ、形、糖度、酸度を計測。
今度は機械の目でチェックされるわけです。



機械による測定により、各果実が等級別に区分けされ、それぞれの等級のレーンに自動で流れる仕組みになっています。

流れた先で、箱詰め。

ここでも人の目が入りチェックされます。
  通常の商品は、そのまま箱に流れるように入っていきますが、等級が上のクラスになると、実にキャップをはめて手詰め作業と、別の流れになります。
通常の等級の品物は、箱に入ったまま更にレーンを流れていきます。

レーンの途中、わざと凸凹になったレーンや左右箱を動かす仕掛けがあります。
これは、箱の中を均等にするため。横にガタゴトと揺れて中身箱に均一になっていきます。


アイデア物です

均等になった果実の入った箱は最終チェック場所へ。

ここで最初のチェック、機械の選果、箱詰めでも除かれなかった不良品が無いか最後のチェック。度重なる厳しい確認作業を経てやっと箱のふたが閉められます。



1回の選果で箱に詰められる数は約1000cs
それが、日本各地に送られます。

しまなみ海道で各島が橋でつながる一昔前は、この島には選果場が無く、収穫した果実を船に乗せ、海を挟んで隣にある広島県の選果場に荷物を持ち込み選果をしていたのだとか。

何十もの島をもつこの地域ならではの御苦労ですね...


(橋が無い時代は船でこの距離を行き来。集荷も選果も出荷も大変だったんですね...)

愛媛県は柑橘王国
年々さまざまな品種が生まれ、今では、シーズン通して約30品種以上にもなるのだそうです。
それがこのように各農協の選果場から選果され、日本各地に出荷されるわけです。
 
                               〜つづく


<< 前のページへ 次のページへ >>









RSS