2009年 7月 8日 (水)
広がる 「あおぞら」 をめざして (あおぞら協同組合:長野県)
by ちゃーりー
標高700m 広がるレタス畑
組合長の川上さん
収穫したてのレタス達
コンテナへひとつひとつ
苗床 小さい時から 慎重に心込めて育てられます
サニー・グリーン畑 カラーコントラストが美しい
まつの注目のイケメン2人 リーフを収穫!
次々とトラックに・・・
建物丸ごと 冷蔵庫
冷蔵庫の中で 出荷を待つレタス達
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長野県塩尻市 あおぞら協同組合 視察報告
梅雨の晴れ間の一日、
長野 塩尻にある
「あおぞら協同組合」 の圃場へ視察へ伺いました。
「あおぞら協同組合」は
関東にも出店している関西随一のプレミアムスーパー
「イカリスーパー」 が
数あるレタスの産地から 顔の見える「産直レタス」
の取組先として選んだ 生産者組合。
まつのの産直取扱の生産者組合でもあります。
土づくり にこだわった 5軒の生産者さんが
初夏から秋口にかけての
レタス・サニーレタス・グリーンリーフをはじめ
青梗菜・ターサイ
秋には キャベツ はくさい 長芋
冬は ごぼう などを栽培しています。
朝、5時頃より収穫されたレタスは
一度大きな冷蔵庫へ集められた後、
「イカリスーパー」 へ 直接運ばれていきます。
その調整役、運び役は我々まつのが勤めています。
標高は 700mほどの レタス作りに適した土地で
レタスの大産地で有名な洗馬 も 塩尻市。
野菜作りに欠かせない水にも恵まれており、
5月〜10月一杯まで非常に長い期間出荷が可能。
あおぞら組合の圃場は
一毛作が終わるとマルチをとり、再度土作りをして
マルチを張り直し 栽培しています
これは大変手間のかかる作業ですが、そのために
味・玉が揃っているのが整っているのが特徴です。
組合理事長の川上さんは
土壌や微生物にとても詳しく
他産地の生産指導や、
勉強会も開いておられる学者さんのような方。
あおぞら出荷組合 では
「健康な野菜は 健康な土から」
をモットーに有機質肥料を施肥し、
土作りからはじめる栽培をしています。
今、化学肥料をたくさん与えられた農地の土壌は
偏った栄養を取りすぎた いわば「成人病」状態・・・
そんな土で育った野菜たちが健康なはずもありません
有機質肥料を与え、
土の中に住む 微生物を活かすことで、
野菜がおいしく育つだけでなく
同じ畑で 同じ作物を続けて育てると出てくる
「連作障害」も起こりにくいといいます。
川上さんも 昔から 有機質肥料・土作りに
こだわった栽培をしていたわけではないそうです。
慣行栽培からの切り替えの苦労、
まわりの生産者との考え方の違い・・・
しかし、試行錯誤をしながら続けてきた結果
息子さん夫婦も 「この農業ならやりたい」
と 継ぐことを決めたそうです。
次世代へ受け継がれることになった川上さん達の農業
このことを話す川上さんは
うれしそうで 誇らしい 表情をされていました。
収穫されたレタスを見ると
5枚の葉がつくる 綺麗な五角形の外形は
苗の頃からしっかりと育てられたからこそ出せる姿
切り口が、菌が繁殖しないよう 特別な水で洗われ、
空を見上げた状態で 箱詰めを待ちます
「イカリスーパー」へは無駄な段ボールを使用しない様
専用のコンテナで出荷します
大きさ 葉の巻き加減 やわらかさ・・・
ひとつひとつを確認しながら 詰めていきます。
重要な土作りは
ポーマン という 微生物資材 を
施肥していると教えてもらいました。
これは、生イワシを丸ごとミンチし、
味噌や醤油のように低温醸造発酵させた肥料で
土壌中に施肥すると 微生物のえさとなり、
有効微生物が増殖し良い土ができるのだそうです。
そして、「バットグアノ」
これはなんと、大きな洞窟の中で 何百年も堆積した
「コウモリの糞」なのだそう。
高糖度のリン酸を含んでおりじっくりと作物に
吸収されるため 非常によい土ができるとのこと
ポーマンはバイヤーから教えてもらったそうで
〜作る人・買う人 色々話をして、
お互い学び合うことにより
良いものが出来てきたんだよ〜
と話してくれました。
まつの の 出荷・発注・配送を担当している
イケメン2人も今回収穫のお手伝いをさせていただきました。
丁寧に ひとつずつ 大切に育った野菜を傷つけないように ちょっと緊張・・・
初めての収穫を体験し、自分たちが普段お客さんへ届けている野菜の
畑での姿にうれしい反面 その大変さに改めて驚きました。
収穫されたレタスやリーフは、どんどんトラックに積まれていきます。
さすがに冷蔵車ではありませんが、
直接太陽があたらないように グリーンのシートがかけられています。
このコンテナ1つ1つには、
作った人の名前とメッセージが刻まれたリーフレットが入っています。
そしてトラックは
丸ごと冷蔵庫 である 倉庫へ
収穫した鮮度を保つよう、野菜の心地よい温度の中、
出荷の時を待ちます。
ここから 「イカリスーパー」 や 「まつの」 へ
運ばれていきますが、その間も もちろん「チルド車」
コールドチェーンが途切れることないよう スーパーの各店舗 ・ レストラン へ
そして、レタス達の旅の最終地点は ・・・
そう ・・・ 皆さんの口の中 です。
美味しい!
新鮮だね!
安心してそう言ってもらえる野菜は
生産者さんの努力や職人技はもちろん
それを販売するスーパーやレストラン
そしてその間を結ぶ 我々流通業者 が一体となって創り出していくもの
我々は、野菜そのものだけでなく
それを作る人達の想いも運んでいるのです。
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