<< 前のページへ   次のページへ >>
2010年 12月 29日 (水)

本格タイ料理の老舗〜コカレストラン〜

by archives



店舗入り口の席には「タイスキ」のテーブルはないのですが、
奥に入ると奥行きのあるスペースにはそれぞれ「タイスキ」の
セッティングが出来るようなテーブル席が広がっています。



タイスキの前に...
青菜の炒め物。ということでまず1品

空芯菜の炒め物

シャキシャキとした歯ごたえが特徴の空芯菜を強火で一気に炒めたもの。
ニンニクの香りと赤トウガラシの辛みでパンチの利いた味です。
オイスターソースの香りも加わり深みがあります。

豚肉とカイラン菜の炒め物

こちらは隠し味に味噌が使われている一品
カイラン菜のしっかりとした歯ごたえとみずみずしい感じが
味のしみた豚肉とよく合っています。

上記2品の料理、使用されている野菜をシフトするならば...

オータムポエム
かきな
ターサイ
ロメインレタス
広東白菜
娃々菜
ミウラーゼ(サラダザーサイ)
ミニロメイン

など




青パパイヤのサラダ
柑橘(ライム)のさわやかな香りと酸味が口の中をすっきりさせてくれます。
青パパイヤの歯ごたえとほんのりした甘み。
ナッツの香ばしさが加わりアクセントに。
添えられたキャベツも甘みがあります。
いんげん豆が彩りとして生で使用されています。

いんげん豆を生で食べる。
タイでは当たり前のことなのかもしれませんが、
サヤの中の豆、成長したものは生で食べるとお腹を壊す。というイメージがあるため
生で食べるのに少し抵抗があった。
また、1年中いんげんを使用するとのことでした。

■スナックえんどう
いんげんは基本的に夏の野菜。コスト面も考えると12月〜4月頃までは
旬で出荷量も多いスナックえんどうをアレンジするのも良いのではないかと提案。
色目も鮮やかで、いんげんよりも噛んだときにジューシーで、
このサラダにもぴったりだと思います。

■ヤーコン
青パパイヤにヤーコンの千切りを少し混ぜるとまた違った食感食味がプラスされて美味しいという意見も。

■金糸瓜
食感的には青パパイヤにはかないませんが、ほんのりとした黄色い色合いが
白い色の多いこの料理に映えるのではないかと。

■はやとうり
直接の提案には出しませんでしたが、これも歯ごたえも有、甘辛いこのサラダのソースにもぴったりかと。
夏の終わり〜秋にかけての食材です。




写真上がタイスキの鍋
日本のしゃぶしゃぶの鍋に似ています。

定番のタイスキセットに入る食材。
野菜は2皿分
肉・魚も2皿分。

これで約3人前。
思っていたよりもボリュームがあります。




エビ
海苔を巻いた豚肉
ワンタン
ミニのコウイカ
エビ
トリモモ
エビ団子
イカ団子
肉団子




ほうれん草
空芯菜
白菜
香菜
椎茸
長ねぎ
エリンギ
エノキ
ぶなしめじ
白菜
青梗菜
キャベツ
キクラゲ
ヤングコーン
レタス
豆腐
春雨

これが定番の野菜セット。
思ったよりも野菜の種類が多く驚きました。
このラインナップと量を見ると「野菜を食べるぞ」という気分になります。

しかし、色が
白+茶色+緑+黄色
色見にさみしい感じをうけます。




肉類から順番に鍋に入れていきます。

香菜など火の通りやすい物を残して鍋へ投入。
いったん蓋をして待ちます。



クツクツと鍋がふっとしてきて海鮮に火が通って出来上がり。

1人に1つ用意されている穴のあいた専用のひしゃくのようなもので
具を取ります。

肉団子やエビ・イカの団子がぷりぷりで箸では非常に取りにくいので
大活躍します。

一口サイズのミニコウイカもぷりぷりです。




取った野菜や海鮮はお店オリジナルの
タレをつけて頂きます。

チリソースをベースに香菜などが入った甘辛いソース。
最初は「甘いかな」と思いますが、食べ進むうちに癖になる味です。

イカ・エビの団子は余計なものが入っておらず、ブリブリの歯ごたえ。

日本のエビ団子のようにふわっとした歯ごたえはありませんが、
そのしっかりとした歯ごたえのある団子は甘辛いソースに良く合います。

タイで一般的に使用される野菜は

白菜
青梗菜
香菜
ヤングコーン
キクラゲ
キャベツ
レタス

袋茸
など

極力タイスキのイメージと味を壊さずに、しかしアレンジを加えていきたいとのことでした。

案として出たものには

まず、生の野菜を見たときに色が足りない(赤)
赤い色があると全体が締まった感じになりバランスが良いのでは?

■ミニトマト
甘辛いソースに温まったミニトマトの酸味相性は良いと思います。
幸い穴あきひしゃくもあるため鍋からも取りやすい。
赤・黄・オレンジを組み合わせても良いし、赤のみでも。

■大根
輪切りで出すのも良いが、ピーラーなどでリボン状にして提供→火が通りやすく、見た目にもインパクトが出せる。

■人参も同じく...寒い今の時期であれば

■黄色い人参をプラスしても。

■フリルレタス
レタスを使用しているがかなり好評とのこと。
そこでフリルレタス。レタスよりも葉に厚みがあり、味もあるため鍋に入れても存在感をレタスよりもしっかり出せるのでは。
また、年間のメニューで使っていただく場合、夏場はレッドフリルなどを使用して彩りをプラスするのも。

■ミニロメイン
ロメインレタスを使用したことがあるが、外葉と内側で色がかなり異なるので使いにくい。とのこと。
そこで軸ごと使用できるミニロメインを提案。
ボリュームもあり、期間限定商品としてのおすすめ。

■赤軸ほうれん草

■娃々菜
白菜と同じようなイメージですが通常の白菜よりも水分が少ない葉は煮込んでも歯触りが残るためオススメ。
また、タイの白菜も娃々菜のような小さいサイズのものとのことで近いイメージになるのでは

■ミウラーゼ
生食できるザーサイ。葉の部分や根もとの塊の部分スライスして入れても。

■オレンジカリフラワー・ロマネスコカリフラワー・紫カリフラワー
彩り鮮やかな野菜をアクセントに。
但し煮込むと紫トオレンジはかなりやわらかくなる可能性がある
スタッフの方の給仕の際に一言添えていただければ、
ある程度はクリアできる?

■鍋ねぎ・赤葱
赤い色をプラスする。というところで赤葱を。
下仁田ネギなど今が旬のねぎを入れたいところですが、とろけてしまう+歩留まりがあまり良くない
これを解消する鍋ねぎを提案。 歩留まりよく、更に甘みがあり美味しい葱。

■きのこ類
定番がエリンギ・椎茸・えのきなので
茶エノキ・色見に面白い「ときいろヒラタケ」なども良いのではないか。
ポットベラや、ジャンボマッシュルームなども

■縮ほうれん草
甘みがあり、今が美味しいほうれん草を。

珍しい野菜だけではなく、定番の野菜セットの中に
○○産のほうれん草や
○○白菜
など特徴を持たせた食材を使うのも良いのではないか

などを提案致しました。




最後にタイスキの出汁でおじやを
ジャスミンライスを使ったおじやでしたが、
長粒米の特徴のパラパラ感がおじやにしても日本のコメのように
全体がべたべたにならず、さらりとした仕上がりに仕上がります。

野菜と肉・魚の出汁をしっかり吸ったおじやは〆に最高の1品でした。

「タイ」のイメージからあまり外れない、しかし、
オリジナル性を出していきたいという
先方のご要望、まだまだ引き出しが少なくこれというような提案が
出来ていないようにも思います。

センターに実際にいらして商品見ながらの説明なども
いつでも可能ですとご連絡させていただいております。


by 杉山


<< 前のページへ 次のページへ >>









RSS